うつ病で変わった家族や友人との関係|すれ違いと向き合い方

うつと生きる

【体験談】うつ病で変化した家族や友人との関係

免責事項
本記事は筆者がうつ病を経験した際の個人的な体験談です。医学的・専門的なアドバイスを目的としたものではありません。うつ病などの症状が疑われる場合や深刻な不調を感じる場合は、必ず医師や専門家に相談してください。自傷行為や自殺を助長する意図は一切ありません。少しでも同じように悩む方の助けになればという思いで書いています。

つらいときは一人で抱え込まず、相談機関を活用しましょう。
・いのちの電話:0120-783-556(全国共通)
・よりそいホットライン:0120-279-338(24時間対応)
・各自治体の保健所・精神保健福祉センター、カウンセリング窓口など
(厚生労働省「こころの健康を守ろう」ページ:https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/)


はじめに

うつ病になると、これまで当たり前だった人間関係に少しずつ変化が起きてきます。

私の場合、同棲していた彼女(現在の妻)との関係が特に大きく揺れ動きました。喧嘩を繰り返す日々の中で、「自分の状態をどう伝えればいいのか」が分からず、ただ苦しくなっていくばかりでした。

この記事では、うつ病を通じて変化した人間関係についてお話しします。
同じように悩んでいる方の参考になれば幸いです。


家族との関係がうまくいかないときの苦しさ

うつ病は目に見えにくい病気です。そのため、身近な人に理解してもらえず、より苦しみが増すことがあります。

私自身も、仕事を何度も辞めざるを得ない状況が続き、「お金がない」「ちゃんと働いてほしい」といった言葉を受けたとき、胸が締め付けられるような思いをしました。

本当は働きたい。でも動けない。そのジレンマが、罪悪感や自己否定につながっていきました。


距離ができた瞬間とその後

何度も職場を変え、そのたびに体調を崩して辞める。そんな自分に嫌気が差して、気づけば彼女との口論が増え、関係はどんどん悪化していきました。

「もう別れた方がいいんじゃないか」
そんな言葉をお互いに口にするようになった頃が、精神的にもどん底だったように思います。


話す努力を始めてから少しずつ変わった

自分自身も、うつ病について調べ始めたことで、症状を言語化できるようになりました。

「こういう時は、こう感じる」
「今は、こういう理由で動けない」

そんなふうに、具体的に伝える努力をしたことで、少しずつですが彼女も理解してくれるようになりました。


友人との関係も変化していった

うつ病になると、友人との連絡が億劫になります。

返信できない日が続くと、自然と距離ができていく。遊びに行きたい気持ちはあっても、体が動かない──それがもどかしく、自己嫌悪にもつながりました。


離れていった友人、残った友人

私の場合、疎遠になった友人もいれば、逆に「また元気になったら会おう」と言ってくれる友人もいました。

人間関係が狭まることに寂しさは感じましたが、本当に大切な人が誰なのかが見えたという意味では、価値のある時間でもあったと思います。


無理に戻す必要はない

うつ病を経験してからは、無理をしない人付き合いを大切にするようになりました。

元の関係に戻すことにこだわらず、「今の自分を受け入れてくれる人」との関係を大事にすることが、私にとっては自然な選択でした。


まとめ|人間関係は変わる。でも、それでいい

うつ病になることで、周囲との関係が変わるのは自然なことかもしれません。

それを無理に元に戻そうとせず、自分が心地よいと感じる関係を大切にすることが、回復の支えになってくれるはずです。


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